期待度♪♪♪♪♪
演劇企画集団THE・ガジラとハツビロコウ、どちらも私にとって欠かせない劇団になってしまった。
この2つを結ぶのは鐘下辰男という作家。ハツビロコウでは必ずしも鐘下氏が書いているわけでもないのだけれど、ガジラでは、幻想譚あるいは古典、空想といったところに軸足を置いているのに対して、ハツビロコウではあくまで人間の心の闇あるいは、そこから生じる衝動に抗いきれない業みたいなものを描いているように思う。
ガジラとは「ドグラマグラ」「フランケンシュタイン」とお付き合い、脚本もよいが、共に原作のエッセンスをうまく捌ききる演出の妙が光った。さて、今回のデストピア物語は原作なしのようだけれど、オリジナルとすればこれはこれで楽しみが尽きない。
「1984」「華氏451度」それとも「猶予された者たち」、どんな新たな管理未来社会を見せてくれるのだろうか。
そして、御大千葉哲也氏の登場にも期待。あの狭いワーサルでどんな芝居を見せてくれるのだろう。
2019/05/26 09:28
劇場にて、ぜひ目撃なさっていただきたいです。