満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/30 (火)
新国立劇場にて2019年版のミュージカル『アニー』を観劇。
今年で34年目を迎えた伝統あるミュージカル。個人的には2年連続4回目の観劇でしたが、オーケストラによるオープニング演奏「Overture」が始まった瞬間から高揚感があり、幕が上がり孤児達の姿を見ただけで早くも涙腺が緩む…“今年も始まったなぁ”と体感出来るこの瞬間は何とも言えない贅沢な時間のように感じます。何度観てもこれだけ新たな感動が味わえる作品はあまり多くはないので、それだけでも『アニー』の存在は特別であると思いますし、34年間も繰り返し上演されていることに強く納得出来るのです。本当はチームバケツ、チームモップの両方とも観劇出来たら最高なのですが、なかなか時間の調整が上手くいかず今回はチームモップを観劇。
最初から最後まで全てが好きな作品ではあるものの、その中でも特に、孤児院暮らしから一転し、不自由のない華やかな暮らしを迎えたものの本当の幸せは両親を見つけ出し一緒に暮らすことだと訴えるシーン、両親が残したネックレスを離さす大事に持ち続けようとするシーン、両親の死を知らされるシーンなどはアニー心情がストレートに表れていて素晴らしいと感じます。今年のアニー役・山﨑玲奈さんはアニーが持つ天真爛漫さに加え、お顔立ちからなのかどこか品があるような雰囲気を感じられて素敵。サンディが思いの外小型過ぎて若干拍子抜けもしましたが、サンディのイメージを変える新鮮さも感じられてこれはこれで有りだなと感じました。とにかく良質で、もはやファミリーミュージカルの域を越え、全国民が観るべき作品、愛すべき作品だという印象です。それくらい心が豊かになる&明日への活力を貰える素晴らしい作品だと思います。今年も大満足のアニー公演でした。