forever for ever~太陽とつばさ~ 公演情報 映像・舞台企画集団ハルベリー「forever for ever~太陽とつばさ~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    グリーンフェスタ2019参加作品。
    冒頭から華やかなダンスシーンで観(魅)せ、舞台(キャバレー)とそこで働く娘の華麗で妖艶さを印象付ける。
    説明からは、ファンタジーのようなイメージを持っていたが、少し違うような結末か?そのラストへの繋がりが解り難かった。
    (上演時間1時間55分)

    ネタバレBOX

    セットはやや上手にカウンターとボトル棚、下手客席寄りにボックスシートを置き、中央にはパフォーマンススペースを確保する。天井にはシャンデリアを吊るし、蘭花、絵画等を飾り豪華な雰囲気を演出する。また客席の一部にスペースを設え、そこでもポールダンスを披露する。

    梗概…時は平成31(2019)年1月。この公演に合わせているような。キャバレー「サンライズ」のオーナー・雄一の余命はあと数カ月。そして栄華を極めたサンライズも斜陽の一途を辿り閉店間際の状態である。そんな時、つばさ(塩月綾香サン)と名乗る女が入店する。彼女は30年前(1989年)にこの店で働いていた女・陽子(2役)と瓜二つであり気になる(好意を寄せていた)。そしてこの女の存在は雄一にしか見えず、つばさは誰かの体に憑依して行動をし言動を発する。
    物語はつばさと陽子の関係は?、そして雄一と陽子の出会いと悲恋になった理由が、時代を往還しながらだんだん明らかにされる。陽子は当時妊娠しており、その養育費を稼ぐためにサンライズで働くことにした。となればおのずと つばさ の正体は分かるようだが…。

    物語の展開はそれほど難しくはないが、序盤の憑依騒動との関連が解り難い。この物語は最初から夢物語であったのだろうか? 謳い文句に「場沫のキャバレーを舞台に、平成最後の年と最初の年が交錯する…」とあり、一世を風靡したキャバレー「サンライズ」の栄華を背景に、淡い恋心を抱いた30年前を夢みていたのだろうか。この時代往還の関連性をもう少し鮮明にしてほしかった。

    演出は、わかばやしめぐみ(おぼんろ)で観(魅)せることには手馴れている。冒頭こそキャバレー=妖艶なダンスシーンという定番であった。もちろん、女優一人ひとりの”華”を引き出し華麗な雰囲気作りが前提の公演だからであろう。そして一転して つばさが入店するシーンではミステリアスな展開を予想させる。その手腕は見事であった。
    次回公演をたのしみにしております。

    0

    2019/04/30 10:12

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大