満足度★★★★★
手放しで面白い!!って言っていいかちょっと戸惑う
そんなリアルっぽい日常。
実際自分が以前勤めていた会社で
感じていた閉塞感がそこにあって、現実っぽくて非現実で
そんな実体験とリンクして肌で感じていた
あそこに居た、いや「変わりたい」人たちの為の物語だと、
改めて再演でそう感じて泣けました。
この物語は、観る人によって感想が大幅に異なる作品だと思います。
お話に共感したり、反発感を覚えたり、
でも作中の登場人物達の実在感が凄くて、
そして登場人物全員がその時間を必死に生きてる、
生活してるんです。実際の知り合いに似ていたり、
こういう人居る!っていう。あの人も表では笑顔だけど、
必死に今にしがみついて生きてるのかも?って。
個々人にとって大事なものが違うのは当たり前で、
彼らにとってそれまで頑なに変化を恐れ守ってたものが
綻び始め・・・
見方は自由です。
この作品はストーリーを分かってしまってても
見どころは沢山あります。
立場によっても誰かに共感するかも、しないかも。
人生経験や年齢によっても見え方が変わりそうです。
再演を繰り返してより一層、
人間味が出て元々のキャラクターのチャーミングさに
深みが加わることにより哀愁が際立って。
言葉をいくら羅列しても伝わらないので、
まだ東京公演なら間に合います、
一見の価値はあると思います。