満足度★★★★
演劇ではよくあるタイムスリップもの。舞台が居酒屋というのも、スナック、喫茶店、旅館のロビーと同様に、やはりよくある。話の内容は人情劇に近いか。悪い話では無いですよ。私はちょっと別な角度からこの芝居を観ていました。30年前にタイムスリップといっても、60歳の主人公の2人はそのまま。青年時代の自分たちが存在しています。と言うことは、この芝居、主人公2人の居酒屋での酔った勢いの昔話なのですね。30年前のことを振り返り、ああすれば良かった、こうすれば良かったと思い出しながら、今を感じているように思いました。そう、久々に古い友達に会うと、確かに「タイムスリップ」しますよね。