黄色い叫び 公演情報 トム・プロジェクト「黄色い叫び」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    中津留劇は悲劇や大きな犠牲を払って終わることが多いのだが、この作は大水害に見舞われたことにより、人間同士の絆が深まり、友情も家族愛も再認識される。このハッピーエンドの後味の良さが2011年の初演含め、今度で4回も上演されてきた人気の秘密ではないだろうか。
    最初の、地方と都会の「命の値段」の違いがあるから、地方の災害対策にお金をかけられないという議論は、地方の当人たちが言うところに切なさがある。
    水害が起きた後半の、本音丸出しの独身農業男性の姿も滑稽で哀れで凄みがあった。ここまでやるかと驚いた。
    ろうそくの火について「黄色く明るいのは、不完全燃焼しているからなんだ」と言うセリフが、不完全でいつも中途半端であがいている私のような人間にも、周りに役に立つところがあるのかなと励まされた。

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    2019/03/31 10:46

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