満足度★★★★
鑑賞日2019/03/20 (水) 14:00
価格3,000円
5人の若者を殺したという男の独白に始まり「2つの世界」が交錯する物語はどこかつかみどころが希薄で、あたかも夢を見ているような感覚。長堀さんは「胡蝶之夢」がお好きと伺ったことがあり(ちなみにσ(^-^) も大好き)、本作はそれが顕著に出ているかも?
そして「胡蝶之夢」では「どちらが本当の世界だろうか?」と考えるところで終わっている(?)が、もしかして、そう考えている人物はその二つの世界を客観的に見ており、実はそのどちらの世界とも違う「第三の世界」に生きているのではないか?……なんてことも観ながら考えたのだった。
なお、開場して客席に入った途端、本来の客席エリアは4列くらいしかなく舞台上にも客席がある三方客席という使い方にビックリしたが、思い起こせば2005年上演時のムーブ町屋・ムーブホールでは演技エリアをイントレで囲み、「二階席」から見下ろすこともでき、さらに後半では一部がスライドするというダイナミックな客席だったワケで、それと較べれば至ってノーマルだな、と。(笑)