ユートピア?◆フェスティバル/トーキョー09春 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「ユートピア?◆フェスティバル/トーキョー09春」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    このフェスティバルで上演される意義のある演目!
    せっかくこうして都がバックアップして国際色豊かに、大々的に行われる演劇フェスティバルで、おそらく今年の日本の演劇界最大のイベントだと思うので、そうした中で上演されるには最も意義のある企画なのではないでしょうか。

    平田オリザ氏以外の2名の演出家は寡聞にして予備知識が全くなかったので、どのようなものが提示されるのか楽しみに見てきました。

    ネタバレBOX

    オープニングとエピローグがブザンソン国立演劇センター芸術監督のシルヴァン・モーリス氏。
    それに挟まれるように、平田オリザ氏『クリスマス・イン・テヘラン』と、アミール・レザ・コへスタニ氏『サン・ミゲルの魚』。

    平田オリザ氏の『クリスマス・イン・テヘラン』がまず最初に出来たと書いてあった。
    そして『サン・ミゲルの魚』はそのバックステージもの。
    この構成があまりに素晴らしくて!

    「クリスマス・イン・テヘラン」で観客の気持ちをグッと掴んでおいて、「サン・ミゲルの魚」で観客にコミュニケーションというもののあり方や、このバックステージもの特有の、表舞台で見られない役者たちの姿を表現して。
    まあ、実際のところは自分の出番の間にあんな風に野球ゲームに興じたり、なんて余裕は無いと思いますが・・・。
    それに、実際の舞台が行われている間にあんな深刻な話をしている余裕はないでしょう。
    役者は自分が舞台に出ていなくても、もっと集中してるはず・・・。
    と思いつつもファンタジーとして十分受け入れてしまうだけの内容。

    最後は既に滅んだ演劇が発掘されて、それを再生させるという試みを見せて終わるのだけど、ガスマスクを付けた役者たちがゆるーいダンスを見せるのが良く判らないです。
    でも、その判らなさが、文化として滅んだ演劇を再生するということなのかな?

    0

    2009/03/30 02:29

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大