満足度★★★
原作は未見。
主人公が所属する組織=ソレスタルビーイングの理念は、ガンダムという武器を振りかざして、世界の戦争をやめさせようというもの。
でもこれって、結局は『デスノート』と同じで、劇中にも描かれているように、一つの主体が常に正しくあることは難しいし、常に最強であり続けることも難しいので、無理な思想だと思う。
舞台では原作アニメの前半までしか上演されていないので、この問題についてアニメがどう決着を付けたのかが気になる。
この手法ならどんなロボットアニメも舞台化できるという演出が編み出されていたけれど、実際にはアンサンブルメンバーの高度な技術が必要なので、今後多用されていくことはないだろうと思う。
設定は未来だけれど、現実的・かつ現代的なテーマを扱っているので、”現実世界では大国のトップたちはこんなに理性的じゃないよな…”などと色々と考えさせられた。