満足度★★★★
鑑賞日2019/03/01 (金) 19:30
逆柱と言うとテレビ版「河童の三平」でのおどろおどろしい話が、子供時代に観た記憶がまざまざと蘇る。
逆柱に言われる、意味の二重性を冒頭に提示し、この話はこの二重性についての物語なんだということを、明確にしてから展開する脚本には感心。(その意味は、観客がお考え下さいというような投げっぱなしをすると、何でこうした展開になるのか観客が、頭を悩ませることになる)
とにかく希望をひたすら剥いでいく進行は、鬼の居ぬ間に特有な展開。しかし、政吉としの間には30年間言わなかった秘密があって、それが一縷の望みとして最後に示されるが、最後の最後でまたもや、、、という締め方は、本当にゾクゾクした。