満足度★★★★
鑑賞日2019/01/20 (日) 17:00
ピアニストの松田眞樹の演奏を軸にした、なかなか楽しいリーディング企画。第1部は別役実の『猫ふんぢゃった』を、ピアノをバックにリーディングする70分。初めて観る(聴く?)戯曲だが、別役だけあって、分からないけど面白い不条理系なんだけど、リーディングで十分に面白さが伝わる。10分の休憩にお茶のサービスがあり、第2部は、元劇団四季の笠松はるの「猫の二重唱」という歌、松田の大胆なアレンジによる「猫、フンジャ、ダメ」、そして、佐野洋子のエッセイ「猫ばっか」を7パートに分けて、直前に抽選で読むところを決めたというリーディングで30分。心穏やかになる企画だった。
会場はサローネ・フォンタナは、2011年6月に『Another9』を上演した場所で、いるだけで楽しくなるようなスペースだが、今回もそこで幸せな2時間を過ごした。
今回は、片桐はづき出演ということで観に行ったのだが、構成・演出の須賀貴匡は、どこかで聴いたことある名前だと思ったら、『世紀末三人姉妹』で観ていたのであった。