満足度★★★★★
知らない劇団だと思っていたら、結構見知っている役者さんがいる。みんな若いけれど、堂々としっかりしてる。かなり演劇数をこなしているはず。
子供時代からのホント、等身大の身近なことを描いていきます。小学生の役なんか、全然みんな自然で、彼らがいかに素直な心を持っているかが分かる。伝わってくる。変に力が入っていないのだ。
人を愛すること、人と話をすること、何でもない家族との会話・別れ。そうした当たり前の普通のことがじっくり丁寧に描かれてゆく。
だからラスト、主人公がもはや死んでしまった幼馴染みから手紙で愛を告げられた時、心が融解する。彼女の凍結していた心が蒸気する。僕は感動する。僕の心も溶ける。しばらく涙が止まらない。ここで幕。
やはり若い人たちの演技をじっくり見るのは究極の楽しみだ。彼らには未来がある。揺れる明日もある。悲しみも喜びもこれからどんどん受け止めてゆくことだろう。
いい舞台だった。