満足度★★★
鑑賞日2019/01/13 (日)
13日マチネを拝見(105分)。
父子・兄妹の情、人種差別にも通じる社会の不条理等々をテーマにしたミュージカルは構成がわかりやすく、(外国公演を意識した?)和風ムード満載の振付も違和感なし。役者陣の真っ直ぐな熱演もあって、実に良い時間を過ごすことが出来た。
ただし、唯一残念だったのが、インカム。
劇中、たまにハウったり、特定の役者さんにおいて、ちょくちょく、せっかくの歌唱を拾えてなかったり…
下落合のTACCS1179ぐらいの空間ならば生声でも良かったのでは?
最後に配役を記しておく。
藤原長道(権勢をふるう者の理不尽な仕打ちが原因で愛妻を失い、以後、ひたすら関白への途を突き進む)
…陽田山ろこさん
時姫(長道の娘。権力の亡者となった父を忌み嫌い、心優しい兄を慕う)
…葵ひなたさん
伊吹丸(長道の長男。後の茨木童子。その赤い髪の毛のため、愛する父に疎まれ、ついには…)
…松本飛路さん
酒呑童子(大江山に住む鬼の棟梁。敬愛する父に裏切られた悲しみから茨木童子と化した伊吹丸、兄を慕って追ってきた時姫を快く迎い入れる)
…YANさん
星熊童子(身分の高い貴族だった父を姦計で失脚させた者たちへの恨みから鬼と化す)
…亜好さん
虎熊童子(生来の青い肌を疎まれ、赤子の頃、母親の手で大江山に捨てられたのを酒呑童子に拾われ、鬼と化す)
…木内叶恵さん
貴子(息子を関白に押し上げようとする、長道のライバル)
…樋口葉子さん
兼周(貴子の息子。彼自身には立身出世欲は無い)
…保井美南さん
精霊(人間界の恨みつらみの念が集まってヒトの形を成したもの。現世での仮の姿は安倍晴明)
…歌帆さん(本作での狂言回し役を担当)
アンサンブル…弥咲さん、mifukaさん、双葉さなえさん、ウンヨンさん