満足度★★★
八月は納涼歌舞伎で三部制でした。
第一部の一本目は「花魁草」。朝一から役者と女郎の哀しい恋物語で、大部屋役者の幸太郎を獅童さん、女郎のお蝶を扇雀さん。
二本目は「龍虎」 龍を新・ 幸四郎さん、虎を新・染五郎さんの親子共演。第一部はまじめな舞踊です。
三本目は「心中月夜星野屋」の心中物と見せかけて悲喜劇。おたかを七之助、その母お熊を獅童さん、騙されちゃう照蔵を中車さん、でお笑いの一本。
第二部は打って変わって楽しい演目の「東海道中膝栗毛」のお伊勢参りバージョン。猿之助さんと幸四郎さんのヘンテココンビに、真面目な染五郎君と團子君の珍道中。猿之助さん、獅童さん、七之助さん、中車さんの早替りと、幸四郎・染五郎、猿之助・團子コンビのダブル宙乗りが見所。
もう一本は「雨乞其角」で、こちらもユーモラスな舞踊で、第二部は楽しく終わりました。
最後の第三部は「通し狂言 盟三五大切」の一本。四世鶴屋南北が『東海道四谷怪談』の続編として書いた、凄惨な殺しの場などもあるちょっと怖い作品で締めくくりでした。
良い構成の演目でしたが、さすが三部全部観たら、疲れました…。
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