満足度★★★★★
ずっしりと身体にのしかかるような作品。
舞台上には、垂れ下がる半透明の布。
チェロの生演奏がある。
被災地にいなかった者やいることができなかった者が持つ罪悪感。
当事者、当事者……。
自分の中で、どこか結びつく、震災と介護。
京都の団体が「東日本大震災」「被災地」と向き合う。
それは作品のテーマとも深く絡みながら、東京にいる私にも絡まってくる。
考えることは多く、答えは出ない。
しかし考えることをやめてはいけない。
主人公はリュックを背負っている。それはいつ下ろすことができるのか。
私たちも同じリュックを背負うべきなのだろうか。
母なる者を求める。
山岳信仰・神楽(舞)・山伏。
水が流れ出す。