ゼブラ 公演情報 ONEOR8「ゼブラ 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    旗揚げ20周年の劇団が、東京シアターイーストでチケット代2000円の大感謝祭をするというニュースを見た。大阪公演もあると知り、急きょ出かけることにした。
    ていねいに作りこまれた舞台セットを観ただけで、来て正解だったと予感する。

    役者それぞれの個性的な人物造形はひねりが効いて、その癖、舞台から受ける普遍性を損なわない。結末も予定調和にはならず、不条理ながら心にストンと落ちるような結末だった。ファンが次回作を観たくなるような舞台だ。
    いろいろの思いがあったのか舞台挨拶で思わず涙声になっていた座長。たくさんの人に観て貰いたくて試行錯誤をしている間にあっという間に20年が経ってしまったのだという。
    シアーターイーストで6日間9ステージのあと、水戸芸術館で2日、北海道各地で4日、岩手で1日、そして大阪一心寺シアター倶楽の2日間で千秋楽だった。
    舞台を楽しんで見ながら、自分の理不尽なこころや行動に対しほっとできるような安心できるような後味が残る。

    ネタバレBOX

    子どもの頃、両親が離婚し女手一つで4人姉妹を育ててくれた母が認知症で亡くなる。夫が浮気した若い娘を通夜の場に呼び出す長女、結婚前にマリッジブルーで結婚を渋る次女、家族を捨て女の所に出て行ったという父を許さない独身の三女、夫に車を買うことと交換にパチンコ浸りの夫に変わって欲しいと自分に片思いの幼馴染を騙して金を巻き上げる四女。その4人姉妹それぞれの母の死に向かい合う思いを深刻にならないユーモラスな舞台で。

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    2019/01/06 22:03

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