満足度★★★★
井上ひさし氏らしい反骨心と批評性に満ちた忠臣蔵を、上村聡史氏の演出が骨太かつスタイリッシュに立ち上げた。緊迫した状況にユーモアを交えつつ、前半で提示した疑問を後半で収束する展開に引き込まれて、3時間近い上演時間ながら長さを感じさせない作品となった。冒頭で「板の間に座ると尻が痛くなる」と愚痴をこぼす老人として描かれていた上野介が、気迫に満ちた武士の顔を見せるラストシーンが圧巻であった。
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2019/01/02 10:13
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