円盤屋ジョニー 公演情報 ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン「円盤屋ジョニー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     流石に多くの観客を動員することが出来るだけのことはある。(追記2018.12.26 8;55)

    ネタバレBOX

     Zigzigの公演は2時間の1本ものと30分程の短編3本を隔年で上演する形態できた。今年は短編3本の年。上演順にタイトルを上げておくと1:晩秋に吠えろ2:円盤屋ジョニー3:父を叩くである。何れも全くテイストの異なる作品だ。
     1は、地方のテニスクラブで巻き起こる女子メンバーへの男子メンバーからのコクリや浮気騒動等。老いた男(戸塚さん)が若い弁当屋で働く娘にコクリ、彼女がまた店にお出で下さいと返す言葉に温かさを観、好む観客も多かろう。2話は若いカップルが出掛けた南のリゾート地は、観光客をカモにしようと虎視眈々と狙う悪党共の巣窟だった話。行方不明になった彼女(ナツキ)の姿を探す彼(イシカワ)は、怪しいバーに案内されるが、そこは島のギャング(檸檬屋)がマスター(ワタナベ)の借金(バカラで大損)の形に取り上げようとしている店でもあり、ボス(ネモト)のバシタ(アヤカ)は、マスターの色だった女だったが彼女も借金の形に取られていた。そこでワタナベは、ネモトをネモトの舎弟ツノと組んで殺し、アヤカとよりを戻すことを狙っていた。そんな中虫取り屋ホセに騙され檸檬屋の事務所に監禁されたものの一度は逃げ出したナツキが連れてこられ、イシカワがぼったくられた代金の支払いを求められるのだが、彼女は風俗嬢として働くことを肯じ、ギャングに脅されると唯々諾々と聞き入れる弱い彼氏をさっさと捨てて自分だけ助かろうとする姿が露骨に描かれて居て小気味よい。悪の何たるかを相当リアルに表現していると同時に、ネモト役は、良く威圧感を表現していたし、最後に生き残ったツノが新たなボス宣言をするシーンもグー。自分は最も気に入った作品。3父の容体を慮って役者をやっている弟(守)が久しブリの帰宅を果たすが、父(政男)の余命は1カ月、明日が初日。数十分の滞在で日帰りをし、場当たりをしなければならない状況であったが、大学卒業後自分が本当にやりたかったことも諦め家業を継いでいる兄(忠)、兄嫁(さつき)のかいがいしい而も常識的にはあり得ないような父の性的欲求に応える姿を観、弟の心が揺れ動くさまを、小劇場演劇に携わる役者たち総ての抱える本質的問題(親の死に目に会えない、一人前の社会人として食っていけないなど)として提示してみせた。ラストの父の科白「肩叩かせてやろうか」が心憎いまでに利いている。

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    2018/12/25 02:00

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  • みなさま 
    お疲れさまでした。追記してあります。
                  ハンダラ 拝

    2018/12/26 09:00

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