鑑賞日2018/12/14 (金) 14:00
価格3,500円
14:00の回(晴)
13:35会場着、受付、客席へ。
ここはよく「EOE」を観に来ましたがもう6年ほど前のことかと思います。
こちらは初めてで、山下智代さんが出ているので観に来ました。
<人型生物、人間に近い生物、部位・器官を提供>近未来もののSFでしょうか。
・人型生物
・提供者
と2つにわけてみます。
前者はSF作品にはよくでてくるものですが、人型(境界は二足歩行あたり?)である必然性の説明が難しい。
後者は、臓器移植など実現しているものもあり、養殖・家畜・栽培などは日常的。
でも、そのふたつがひとつになった場合どうなるのか、これが本作の見せ所かと。
小説「わたしを離さないで」、映画「アイランド」。戯曲「赤鬼」も近いでしょうか、心理的にかなりハードですが。過去の「文明」のもとで行われていた「生贄」あたりも。
ただ、あまり深い暗闇に足を取られないようにコミカルでありつつ、振り返ると背筋が寒くなるようなシーンという構成はいいですね。
大掛かりな舞台美術ではなく「ベジタブル・マン」の鮮やかな(緑:植物、草木、花、果実などがもっている安らぎをイメージします)ユニフォームも。
ヒトらしい受け応えの背景にあるもの、語られる真実と虚偽が一気に最終章へなだれ込む。
「絵」として、「お話」としてよい作品に仕上がっているなと思いました。
山下さんを初めて観た「MOMOS(2012/4、脚本、出演)」も近未来の話でした。それから6年半。ひときわ感慨深いものがあります。いつもちょっとした仕種がいいですね。