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群盗
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劇団俳小「
群盗
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10408)
満足度
★★★★★
舞台美術が面白い。
ネタバレBOX
通常の板の上に大掛かりな板が載っているのだが、上手壁に平行する1辺のみが真っ直ぐで他の3辺は各々斜めになっている。おまけに上下共右肩下がりの上辺と下辺は右下がりの角度が異なり、幅も下辺がかなり長いのだ。更にこの下辺の下手角から上辺へ向かって伸びる辺も右に傾いているので、まるで反逆者達のエネルギーの塊が観客席目掛けて雪崩込んでくるような錯覚を覚えさせる。更にこの部分は焦げ茶色か黒に近い色なのだが、通常の板部分からクリームイエローのような三画形がこの大きく不安定な四角形に楔でも打ち込むように対向しているのだ。このセンスが素晴らしい。下手奥の傾斜脇には、3段の階段様の構築物、その下手の空間にピアノと演奏者が居て生演奏をしており、下手壁には額入りの絵などが飾られているのは、呑み屋をイメージした作りがベースになっているからだが、3X6尺程度のテーブル3つと背凭れ付の木製の椅子が、物語の進展に応じて特設変形平台の上に置かれたり、最深部が牧場納屋の2階部分のようになった場所へ上ろうとする時重ねた机から恰も登れそうな足場となったりして活用される様は小気味良ささえ感じる。
無論、脚本は古典的名作だから普遍的な名科白が随所に鏤められその巧みで的確な表現を聴いているだけで飽きないが、叛旗を翻す者としては極めてプリミティブな方法論しか持たぬ主人公達のアナーキーでシンプルな「正義感」や幼さの持つ放埓は、事態の展開はどうあれ一つの典型ではあろう。そのような意味で人間という生き物の哀れをも描いている作品と言えよう。役者陣の熱演、群像劇としてしっかり纏めた演出、自由を求めて戦い卑怯な真似はしなかった義賊的盗賊団の意を矢張り我らは受け取るべきであろう。少なくとも熱く純なその変革への意だけは!
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2018/12/15 07:41
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