満足度★★★★
鑑賞日2018/12/03 (月) 16:30
座席3階
渡辺えりとキムラ緑子を中心に繰り広げられるドタバタ喜劇。昭和の香りあふれる舞台設定、ギャグの数々で「これを見にきた」という客席を十二分に満足させた。
古くからの住宅街に土地を区切って小さな一戸建てが新築される。新旧住民の小さなあつれきと、奥様がたの近所付き合いが、笑いの主役だ。しかし、なぜか小学校低学年の子どもと一緒に学ぶおじいちゃん(笹野高史)がとにかく面白い。現実社会でもこんな学びは結構いいんじゃないかと思うような子どもたちとのやりとりだ。
還暦を過ぎた渡辺えりの軽快な立ち回り、実年齢よりずっと若い奥さんをかわいく演じてみせる女優魂というか、実力には感服する。本人いわく、菊池桃子ふうの奥さん像を設定したとか。体力的には相当厳しいだろうと思われる、主役たちの演技に注目だ。
幕間に流れる昭和歌謡の数々にも癒される。