満足度★★★★
鑑賞日2018/11/18 (日)
吉祥寺シアターにて劇団ズッキュン娘『神社エール!』を観劇。
初見の劇団さん。槇原敬之さんの「どんなときも♪」がフェードアウトしてスタートした本編は、オープニングからカラフルな傘を使った軽快なダンスが展開されとても華やかな印象。ストーリーの詳細は割愛しますが、非常に前向きでストレートな想いが伝わってくる作品に感じました。幸せそうに見える人にも少なからず悩みがあり、不幸そうに見える人にも少なからず幸せや喜びがある。誰一人として無駄な命はなく、日々前向きに生きていくことの大切さを改めて教えてくれたような作品でした。神様の存在をコミカルに描いていた点もユニークで面白かったです。ただ、ストレートな想いがよく伝わり分かりやすいストーリーである反面、展開もシンプルであり、少し物足りなさも感じました。あと一捻りあればもう少し見応えの部分がアップしたかなと思います。とは言え、ピアノ演奏を含めた生歌や登場するキャラクターにそれぞれ個性があり面白かったですし、高さのあるステージの特徴を活かした大きな垂れ幕や天空の世界?を表現した演出も良かったです。
主演を務められた花房里枝さんも初見でしたが、複雑な背景を抱える主人公の役柄に合った絶妙な表情で、気持ちの浮き沈みを上手く表現出来ていたと感じました。同じく闇を抱えた役柄の田中菜々さん、ストリートミュージシャン役の道本成美さん、若手の中に混じり存在感を示していた鍋倉和子さんらも印象に残りました。ストーリーとの関連性は(?)でしたが、ダンスシーンもあり熱量の高いエネルギッシュな作品だと感じました。