満足度★★★★
鑑賞日2018/11/12 (月) 19:30
価格3,000円
2編の短編「ごうわん」「ネクラホマ・ミクサー」はいずれも掬おうとしても指の隙間から零れてしまう乾いた砂のように時の流れにより失われてしまう「あの頃(およびその頃の関係)」が描かれて「もののあはれ」を感じる。
その後、休憩を挟んでの中編「猛獣のくちづけ」は「あれこれ失ってしまった人々」の物語という印象ではあるが、最後にわずかな救いは見て取れ、パンドラの匣の底に残ったものを連想。
で、諸星大二郎を想起する劇中の「異変」は第27班キャビネット公演「こどものうた」のEグループ「I'm Syrup」の裏返しのようにも感じた。