豊饒の海 公演情報 パルコ・プロデュース「豊饒の海」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2018/11/14 (水)

    14日ソワレを拝見(2時間40分、途中休憩15分)。

    ネタバレBOX

    途中休憩有りとはいえ、2時間40分の長丁場を感じさせない起伏に富んだ輪廻転生のストーリー。
    時間軸を前後しながら展開される4つのエピソードは相互に齟齬を生ぜず、各エピソードへのスイッチも明確で「今、どのエピソード?」と観客が迷うことも恐らくなかっただろう。単なる「総集編」に終わらない優れた構成だった。
    尺の余裕やセット・映像効果等の物量面での違いはあるものの、スピーディー過ぎて観客置いてきぼりになりがちな小劇場界隈も参考にして欲しいなと、上演中、ずっと考えさせられた。

    ただ、たまたまだが、劇中の剣道のシーンにも象徴されるように、(上記と矛盾してしまうかもしれないが)全体に整い過ぎ・お行儀が良過ぎに感じられたのが、やや不満に思われた。

    役者陣。
    主演の東出昌大さん、決して舞台向きの声質ではないものの、そのスケールの大きな・鷹揚な雰囲気が、人生最初で最大の出来事に直面する侯爵の御曹司役にマッチしていた。
    舞台だけでなく、映画『日本のいちばん長い日』でも阿南綾子役を好演の神野三鈴(かんのみすず)さん、登場の度に舞台の雰囲気が締まる! 今回も流石の演技だった。
    アマヤドリの頃から何度か舞台を拝見している田中美甫さん。その端正な容姿・発声・バレエやモダンダンス等で鍛えられた身のこなしなど、(私の贔屓目も幾分混じっているかもしれないが)役柄の分を弁えた範囲内で、大舞台でも充分に映えていた。

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    2018/11/15 04:34

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