満足度★★★
鑑賞日2018/11/01 (木) 19:00
矢代静一が1972年に書いた戯曲だが、何回も上演されているらしい。田園調布に住む大学教授とその娘たち7人を軸とした作品だが、7人がそれぞれのキャラクターを演じて、それなりの物語を描く。だが、たとえば末娘が修道女になる、というのが、ごく自然に受け入れられる家庭というのはどういう家庭か、と考えてみると、現実を描くというより、ファンタジーに近い感触の戯曲と観るべきではないかと思った。終盤は、ストーリーテラーの次女と双子の六女・七女の物語で、エンディングはちょっと切ない。生演奏を入れた工夫は買うが、それで休憩込み2時間45分というのはシンドイ。