ライク・ア・ファーザー 公演情報 自転車キンクリーツカンパニー「ライク・ア・ファーザー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    久しぶりのジテキンである。5年の間にスタフだいぶ代わって、いまは鈴木裕美に代わって早船聡の作演出だ。最近は小劇場も主宰者色が薄れて、つまらない、ということもあるが、うまくいく、ということもある。ジテキンは一時元気がよかった女性主宰劇団で以前は、半分大人の三十台の現代人都会風俗劇を女性視点で、という作品が多かった。今回もどんどん強くなる現代女性の意気大いに上がるというドラマだが、仕掛けはびっくりするくらい古い。橋田ドラマ、と言ってもそろそろ通じなくなってきたが、一頃大流行のテレビホームドラマの枠組みである。小劇場でも最近はこういう古い家族ドラマを見ることが多くなったが、このドラマは、主役の内田亜希子、渡辺とかげが今の働く女性の現状をうまく演じて、古めかしい枠を突き抜ける現代性がある。それに比べ、周囲の男性キャストはいささか小劇場ずれ、キャラずれしていて、そつはないが、今の空気が流れていない。ここでも女性優位のところがジテキンの伝統かもしれない。
    1時間45分。お客さん大満足で、意外に若い観客も乗っていた。

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    2018/10/26 22:30

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