満足度★★★★
鑑賞日2018/10/15 (月) 12:00
座席1階2列11番
中村芝翫が、実は現在の歌舞伎界で第一人者であることを証明しているような舞台。
普段は第2幕を独立して「俊寛」で演じられるのですが、やはり通しでやってくれるのは国立ですね。
国立劇場の良さは、通し狂言を贅沢な意匠で、じっくりと見せてくれるところ(足元もゆったりして心地よい)。1時間程度の幕で、休憩もゆったりと取れるので、ご高齢の方にはもちろん、体にも優しい。
ただ、例年、年末に歌舞伎公演が続くので、もう少し均等間隔で上演してくれたらと思うのですがいかがでしょうか。年末・新春の連続公演は、縁起物としてよいとは思うのですが。
芝翫が俊寛と平清盛の2役を演じますが、2幕最後の俊寛の痛ましいまでの慟哭と、3幕の清盛の狂気の両方を演じきれるのは、御大含めてもそうはいないのではないでしょうか。先月の「オセロー」も観ておけばよかった。
追伸:レストランのビールが、小瓶600円になっておりました。以前は中瓶で500円だっ た気がするのですが。メニューも減っていたので、業者が変わったのかな。小鉢 も少し貧相になった気も。残念。