満足度★★★
鑑賞日2018/10/09 (火) 19:30
不思議な舞台だった。マイム系の小野寺修二が作る、現代能楽集の第9弾だが、小林・貫地谷という俳優、小野寺のカンパニーによく出るマイム系の藤田・崎山、大駱駝艦の小田、能の佐野、打楽器奏者の古川というメンバーによる、一種の異種格闘技戦のようにも思え、監修の野村萬斎の狂言的な演技もあり、何とも言えない舞台だった。発話はあるが、セリフとして説明するものではないので、みんなが知ってる物語である、というところが大前提の作品に思えた。ゴム状の紐を巧みに使った舞台美術と照明・音響等のコラボレーションは、さすが公共劇場だけのことはあると思う、美しい出来だった。