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公演情報 猿-creative studio-「TWO」の観てきた！クチコミとコメント

• ゆみちゃん（4）

  満足度★★★★★

  猿CSのTWO。美しいお話でした。人間が持つ苦しみや哀しみさえ、美しく思える。そんな演劇でした。猿CSのオープニング(今回はエンディングも)の、音楽とともに全員がダンスするところ。あれって、ストーリーの要約だったり、出てきたキャラクターの『本編にはハッキリと描かれなかった場面』だったり。深いんですよね。アニメでも、オープニングやエンディングって、その世界観を凄く象徴するじゃないですか。猿CSの演劇を見る上で、かなりの醍醐味だと思います。(ネタバレに続きます)

  ネタバレBOX

  最初に席について、舞台の状態をみた時、周囲が軽くざわめいたのを感じたんですよね。わたしも、えっ、て思いました。『舞台セットは、公園でよく見るような、ベンチと、、、バス停の看板だけ？』って。でもね、私はそこに『猿CSの誇りと自信』を感じたんですよ。お金さえたんまり出費すれば、そりゃぁ、ソファーやテーブルや植木や洗濯機や本棚も置けますよ。でも、一番凄いのって『演技』で、『まるでそれがあるかのように、部屋の中の様子が、外の様子が、それどころか、人の内面の呟きやその色さえ、見えてしまう』事なんじゃないですかね？照明さん、かなり素晴らしい味出してます。
  バス停の看板だって、蔦が綺麗にはっていて、ボタニカルな印象で、凄くこだわりを感じました。妥協なんかしてないですよ、猿CSは、本当に。さて、今回、TWOの中で、私が感じたのは、自分の正義を貫こう、責任は俺が背負うから、とする主人公の弱さと強さ。右手にヒーリングの能力がない私たちだって、いつも、誰かに『やめとけ、そっちに行くな』と言われて、立ち止まる事って、多々あるんじゃないかな、と。
  主人公も、ボクサーの彼も、セールスママも、みんなみんな、『自分の正義を見いだして生き抜いてるし、自分の行動を選び、責任をとる覚悟をもってる』。わたしには、すごーく難しいこと。他人の目を、反応を気にしすぎるから。でもだからこそ、TWOを見て、ぼろぼろ、泣いちゃったんじゃないかなぁ。猿CSの劇は、笑いもありシリアスも感動もありで、本当に人間の(人間の人生の)良さを感じさせるんです。出演者も誰ひとり欠けることは出来ない、綺麗な星々のようです。ある意味、誰もが主人公のようなんです。今回のTWOでは、特にその思いが強かったな。
  これからも応援しています。猿CSの舞台を、もっと観たいです。
  

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  2018/10/08 23:34

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