これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは 公演情報 NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)「これがぜんぶエイプリルフールだったなら、とナンシーは」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    そこまででも…
    僕はそこまで酷いとは思いませんでした。
    まぁ話している内紛関係の内容は全くわかりませんでしたけど。
    ただ、あれは本人達がただ自分のことを話している訳では無いでしょう。さすがに。以下ネタバレへ。

    ネタバレBOX

    彼らは自分たちの経験の様に台詞を話します、しかしその内容は、例えば、
    「その角を曲がったところで**派のやつに出くわした、やつは俺より早く拳銃を撃ったんだ。俺は腹を打たれてのたうち回った、そして2時間後に死んだ。俺は2日間死に続け、爆撃の音で目を覚まし、再び銃を取った。」
    「私たち家族は惨殺されたわ、そして私は死んだ後○○派に入信したの。その後1990年に軍に就職してからは死ぬことはなかったわ。」

    内容はともかく、こんな感じで延々続きます。
    とにかく話の中で死にまくって、そしてまた生きていきます。
    何人もの犠牲者の人生を4人に内包させている様な印象でした。
    話を聞いているうちに死ぬ事が麻痺していく感じもあって、彼らの死に対する憤りのようなものを感じました。
    あと「俺が爆撃で死んだ5年後、その爆撃模様が映っているビデオをビデオ屋で見付けた。」とか面白かったです。

    ただ、日本人、外国人に内容は切実に伝わらない、と言うところは逆に利用して欲しかったです。
    4人が派閥を変えていき、最終的には敵同士になりバッタリ出くわして殺し合う、というオチも嫌いじゃないです。

    あと、話している事は事実を元にしたフィクションですが、彼らにとってはそこまでフィクションではなく、その地に実際に生活している身体が目の前にある、という状況にやや燃えました。平和ボケっぽいですが。

    そんなに擁護するわけでもないですが、確かにかなり不親切、というか見づらい作品だったとは思いますし、延々話が続きますから、相当な集中力を強いられます、これはキツイです。でも僕としては多少考えるとこがあったので楽しめました。

    内容はわからなかったけども、やろうとしてることは何となく伝わった気がする、という感じでした。まぁ面白い演劇とは言いづらいですけど…

    0

    2007/03/27 23:37

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大