満足度★★★★
記憶ネタって最近のトレンド?
劇団初の再演もの(初演は未見)で、角膜の移植によって記憶も受け継がれる説が実証された近未来の物語。
「ブラックジャック」中の挿話「春一番」で角膜のドナーが最後に見たものがレシピエントにも見えるとか「キイナ 不可能犯罪捜査官」の第1話で移植された心臓によって記憶が継承されるとかのネタを目にしていたので基本設定については全く抵抗がなかったものの、角膜移植による拒否症状によって死に至る(ことがある)という部分はちょっと引っかからないでもない。
心臓移植による拒否症状なら心臓そのもののトラブルだし、蜂の毒によるアナフィラキシー症状なら「毒」によるショックだし、ということで納得できるのだが、たかが(?)犬の角膜移植、せいぜい失明レベルなんじゃないの?とか思ってしまって…。人間のカラダって、そこまで繊細なのか?
とはいえ、結局2巡くらいする「鈴のついたペンダント」の行方や「依頼人」の正体や目的も含めてストーリー本体はシッカリしているし、それを「いかにもミュージカル」な重唱を含む楽曲や「盲導犬の記憶」担当者を筆頭とした優れたダンスで彩って、いつもながらお見事。
ホント、大手のミュージカルに引けをとっていないのでは?
それにしても、前日のマチネも記憶を共有したりするハナシだったし、記憶ネタって最近のトレンドなのか?
さらに、落語「犬の眼」なども思い出す。いや、ちゃんと共通点があるのよ、これが。
あと、タイトルはダブルミーニング(「eyes」&「合図」)だったのね。