満足度★★★★
鑑賞日2016/08/28 (日) 14:30
価格2,300円
特異な生い立ちの元チャイルドモデルがある目的で業界復帰し……な物語はマンガチックで「なワケねーだろ!(笑)」な部分と「そこはアノ人のこと?」的にいかにもありそうでリアルな部分とがバランスよく配されて愉しく、業界内幕的な部分はシニカルでニヤニヤ。
途中で出てきたあるシチュエーションに関する「あるある」を伏線としたラストの一言も落語のサゲのように鮮やかにキマる上に「本作を貫くもの」へのピリオド的な意味も持ち、まさに画竜点睛を打つ、みたいな。
また、主人公がコドモから高校生になった時点で主人公と愛犬の配役が入れ替わり「犬が小さくなってんじゃねーか」と思わせておいて「三世」と明かすのも面白い。
なお、前説で上演中のスマホのバイブ音などを「他のお客様のご迷惑になりますので」とするのは定番だが、「他のお客様の観劇への集中の妨げになりますので」と具体的に言うのはσ(^-^) の知る範囲内ではここだけと思う。
このように具体的に示すのはより効果的ではなかろうか?
また、伝聞だが電車の遅れにより開演を遅らせる際に、終演後に予定などがあるか確認したそうだ。
これはかつて劇団東京都鈴木区で実際に耳にしたことがあったが知る範囲内ではわずか2例であり、もっと広まるべきだと思う。