小人数の複式学級の中学校の7人の学生といかにも今はいそうな女教師による風刺ファンタジー。体制順応と、訳なくネットの炎上を怖がり、どこかで新興宗教的な権威を求め、そこにすがる昨今の風潮を痛烈にからかっている。いじめ役の女教師が堂々と極左と極右を共有していたり、いつもは善玉役が多い朝日新聞が、悪役だったり、時代を反映しているな、と思うところはあるが、やはり、義務教育の中学生が学校を舞台に出てくれば、世間への忖度はせざるを得ない。そこから話が甘くなったのがオリザ流の限界だろう。92分。
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2018/08/24 23:04
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