満足度★★★★
天野天街的衝動が抑制された舞台の印象は、音楽(生演奏)がフィーチュアされているから、と途中で気づいた。前回公演に続き脚本は(天野氏でなく)虎馬鯨、原作者がそのバンドのリーダー加藤千晶であった。話のテーマは何だったろう。生きる場所、時間、過去と未来。歌い手・原マスミがヨレヨレコートで登場しヨレヨレと歌い始めるとそれまでの劇の風景が一点に凝縮し、詩の雫となって落ちた。奇抜な演出に隠された天野氏の詩情を覗きみた思い。夕沈がそれに相応しい主役として奮闘。
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2018/07/22 09:44
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