日本文学盛衰史 公演情報 青年団「日本文学盛衰史」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ネタバレ

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    平田オリザの新作『日本文学盛衰史』を観劇。

    明治時代の有名作家の通夜の席での芝居。
    一幕物だが、四場あり、全て通夜の場である。

    毎回同じ面子が集まる通夜の席で、文豪達は新たなる文学の幕開けと
    時代の不安感を感じながらも、故人に思いを寄せている。
    いつもながらの永遠と続く会話劇で、通夜に集まっている人たちの会話の内容は、近況報告やら世間話ばかりだ。
    場が何度変わっても、話のうねりはなく、まるで同じ場面を何度なく観せられている錯覚に陥る。だが毎回の場にうねりがなくても、時代背景が大きくうねっているのが見過ごせない点だ。
    だから今作は、目の前で起きている出来事は、絶えず同じ物を永遠と観せられてはいるが、頭の中では、時代背景が絶えず忙しく動き回っている状態になっている。
    そんな状況を2時間近く観せられていて、「何時もの如く、きっとこのままで終わるのだろうな?」
    と思いきや、最後に全てを破壊してくれるのである。

    いつもと違う平田オリザを存分に味わえるのである。

    誰もが真似出来そうだと錯覚しそうな「平田オリザの現代口語演劇」は、
    やはり本人しか作れないオリジナルだ。

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    2018/06/14 15:45

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