ゲイシャパラソル 公演情報 あやめ十八番「ゲイシャパラソル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/06/13 (水) 14:00

    座席1階I列18番

    「紅」バージョンを観劇。
    置き屋に乞食の登場と3つの人間関係の同時進行、といったプロローグから、舞台は進行。
    でも、時折挟まれるダンスと生演奏を除くと、中盤まで全く物語に入ってゆけない。寄り添う人物像がない。つまるところ、登場人物が嫌な奴ばかりで、その上悪の魅力もなければ、粋でも粋でもない。
    まあ、世界観を掴むまでに時間がかかるということもあるけれど。

    それが、何となく世界観が判り始めて、何となく滞っていた仇吉の表情やセリフ、仕草が、置屋に預けられるところから大吾との出会いの回想シーンを境に急に活き活きしてくると、一気にずどんと物語に嵌ってしまう。
    仇吉、かわいいー、大悟いい奴!見ているこちらも、ココロ晴れ晴れになるんだから、観客というのは調子が良いものだ。

    タイトルの「ゲイシャパラソル」って仇吉と大悟の出会うきっかけの象徴ということでよいよね?傘は、終始ふんだんに出てくるし、ダンスでも効果的に使われていたけれど。

    2人に幸あれ!と願わずにはいられませんでしたよ。

    ちなみに、女性陣は、素敵な着物なのに、なぜ足袋ではなく裸足なのでしょう?
    ちょっと、艶消しです。まあ、ダンスで滑るからというのもあるかもしれませんが、背広の男性陣は皆、靴下なのだから、あまり関係ないのかと。

    ネタバレBOX

    この戸籍を売り買いするという設定や、中国と日本の経済関係が大きく逆転している設定を用いるために「平成60年」ということにしたのだろうけれど、この部分がどうも浮いちゃっている感じ。
    中国や日本も、別名称(ファンファンとか)にしているだから、単にパラレルワールドの設定でよかったのではないかな。その上で昭和初期位の設定で。

    テーマは名前(この場合、戸籍でもある)が担う存在証明であり、自己と他者との相互確認。そして、もちろん普遍的な愛!

    でも、基本は戸籍を売っているだけなのだから、恋する者達がお互い本来名前で呼ぶのはよいのではないのかな。仇吉には名前ないけれど、大吾がくれた名前があるわけだし。(「あきなかつぼみ」2人の誕生日をつないだということで「八十五二二一」だっけ?旧暦の秋の真ん中の日で「あきなか」、続けて書いて「ニ三」で「つぼみ」でしたっけ?)

    でも、そうすると名前に対する、この作品の拘りはあくまで仇吉には、本来の名前がない、というその一点になってしまい、そこのところはちょっと弱かったかな。

    さて、判らなかったのが、
    ①仇吉の父、昭彦が、なんで乞食までしているのに、あの時点まで戸籍を売らなかった のかが判らない。
    ②戸籍をもらって、名前が変わると運命まで変わるとすれば、もっと戸籍の素性につい ては神経使うんじゃないかな。30個から好きに選ぶとかはしないでしょう。
    それにしても、昭彦いい加減すぎ。娘夫婦と一緒に暮らそうなんて夢見ているんじゃないよ!!!!

    3

    2018/06/13 19:06

    1

    0

  • 辰巳芸者は、そうなんですか!!!
    不勉強ですみません。ありがとうございました。(みずきさんへ)
    「四一」でしたか、ちょっと聞きづらくて。
    これまた勉強になりました。ありがとうございました。(じべさんへ)

    2018/06/27 10:23

    辰巳芸者は「羽織、男名、足袋をはかない」のが特徴なんですよ(^^

    2018/06/20 18:21

    ネタバレbox内のことなので簡単に。
    「四一」です。
    実際「四月一日」でそう読ませる姓もあるようです。

    2018/06/14 00:29

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