満足度★★★★
鑑賞日2018/06/08 (金) 14:00
2作品通しで観劇。
先日、新国立で「ヘンリー五世」を観劇したけれど、あまり感心せず(役者が悪いのではなく、あくまで脚本が今一とおことわりしておく)。で、こちらの脚本は未見だったので、順序的には逆になってしまったけれど、やはり「ヘンリー四世四世」を観て、「ヘンリー五世」を見ると、かなり印象が違っていただろうと思う。
何と言っても、最近は「文学座の」というより「シェイクスピアシアターの」といった方が、しっくりくる感じがしてきた清水圭吾さんが、フォルスタッフを嬉々として演じているのが楽しい。また、この猥雑で世俗垢にまみれた肉の塊は、様々な役者を魅了してきた意味がやっと判りましたよ。そして、「ヘンリー五世」でフォルスタッフが死んだという発言の意味するところも解りました。
また、ハル王子に対する印象も違っただろうし、ホットスパー、ドル、ウェスモランドなどのように複数役を1人の女優で演じ分ける面白さ(これは「ヘンリー五世」で判らなかった)も味わえたと思う。
もう一度、「ヘンリー五世」観ようかしらん。