満足度★★★
鑑賞日2018/06/03 (日) 14:00
向田邦子が書いた家族を扱ったテレビドラマを、合津直枝の脚本・演出で、その3年後という設定で2人芝居として上演する。とある家族の長男と、後妻に入った、わずか一回り上の「お母さん」との淡い恋を描くのに、回想を中心とする構成にしたことで、感触よく提示してくれているのは巧い。長男に溝端淳平,義母にミムラを置いた。元のドラマは記憶にないが、その物語も徐々に分かり、少しの秘密も明らかにされるなど、脚本の妙が冴える。ただし、演出は淡々とやりすぎている印象がある。
3月に芸名を美村里江に改名したミムラが、その名義で出演する最後の舞台。と言ってもミムラとして舞台の経験は3本で、全て観ているが、今回は2人芝居で、しかも回想シーンでは実母も演じるという難作もしっかりこなしていた。