吸血姫 公演情報 劇団唐組「吸血姫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    唐組の『吸血姫』を観劇。

    今作は「銀粉蝶」が客演しているのが大きな目玉だ。
    過去では、「川村毅」以来の大物登場だ。

    初っ端からいきなり舞台奥が開いたかと思うと、ステージに乗った銀粉蝶が登場だ。その姿はまるで李麗仙か緑魔子の幻影を見ているようでもある。その役どころも歌手デビューを目出している看護師で、前半は出ずっぱりながら、下劣で強烈な印象を残して行く。
    しかし真のヒロインは引っ越し看護師・大鶴美仁音である。彼女と少年・肥後守のふたりが、関東大震災後の混乱最中、天職の探しの旅に出るのである。
    混乱している社会背景に、大陸を股いでいく物語だが、話が進んで行かないのは毎度の事だ。
    そして話の発端がなく、物語の無さに混乱をしながらも、その状況に投げ出されてしまった登場人物たちの葛藤が物語の軸となるのである。
    そしてその葛藤と破茶滅茶な行動倫理も俳優のセリフと肉体を通すと、とても美しく、心地良い気分にさせてくれるのが、紅テントに通ってしまう秘密でもある。

    だが今作の物語の混乱と登場人物の葛藤にはついていけず?という感じだった。
    でも大鶴美仁音のヒロインはなかなかだ。

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    2018/06/03 16:09

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