満足度★★★★★
四人の作・演によるオムニバス公演
作・演には「東京」「四季」「五十嵐沙紀さん」というテーマが与えられており
特に五十嵐さんの使い方でそれぞれ色が出ていて凄い楽しい公演だった
○坂本鈴さん作演「さきちゃんは電波が届かない」
五十嵐さんを出演させずに存在を上手く使う
会話で理を詰めてコミュニケーションを止めない
坂本さんの本は登場人物を一方的な正義にしないのが好き
みんなそこに生きていてその人なりの正解を持っている
アンテナに見立てた存在するためのグループが
あぁそれだって感じに上手く心にハマった
○屋代秀樹さん作演「スイートホーム」
作品は山に死体を埋めようとする兄妹(兄はヤクザ)という屋代さんらしい(?)作品
そんな状況にも関わらず可笑しみあふれる会話と五十嵐さんのキャラ
そして埋めるための土を掘り返しながら、糞みたいな過去と現実も掘り返す
○夏見隆太さん作演「迎春」「お花見協奏曲」
うって変わって馬鹿馬鹿しく笑えるコント的作品2本
お花見の佐々木さんのようなキャラって単純に好き
五十嵐さんが一番ハマっていたのはこの2作かなと思った
○吉岡歩さん作演「灯」
こういった公演を締めるのにふさわしい雰囲気の一作
情報の出し方とか説明がないのにわかるようになる部分とか
これは上手いし面白い
自分的にはえんどコイチの「死神くん」を思い出した