満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/08 (火)
桜満開の晴れた日、とある田舎町の斎場で出会った二人の男は、二人とも頭には三角の布、白装束といういでたち・・・どうやら二人は死んだらしい、二人は打ち解け、自分たちのお骨が焼きあがるまでの時間を今迄の人生を語りながら、和やかに過ごそうと思うが・・・・。
残された家族の悲喜こもごもが、賑やかに繰り広げられる。
加藤健一さんのちょっとボケてる老母が最高!飄々として、ちょっと毒もあって、可愛くて、笑顔がとても素敵です。
このおばあちゃんにだけは二人が見えちゃうし、声も聞こえてしまうのです。
いたことして活躍する場面は、抱腹絶倒!
どのキャストにも愛があります。
突然の死をなかなか受け入れられない彼らの気持、悲しみに亡き父の葬儀を思い出し、自分の中の後悔を思い出しました。
父もあんな風に自分の葬儀を見てたのかな、優しく頭を撫でてくれてたかもしれない・・・なんて思うとすごく慰められました。
人は死に向かって生きているのですが、どんな最期を迎えるか誰にもわからないし、自分でも選べない。だからこそ、生きている間にいっぱい愛して、いっぱい笑って、生命の時を堪能し、突然に死の時を迎えても笑って旅立てたらいいな・・・と、思いました。
笑って、泣いて、笑って、心が温かくなる素晴らしい舞台でした。
夏は地方を回るそうです。
ぜひに!とお勧めする舞台です。
ありがとうございました。