ゼロバヤシモトコたち 公演情報 ジョン・スミスと探る演劇「ゼロバヤシモトコたち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     ポール・ヴァレリーの文章に固定観念について書いたものがあるのだが、無論、彼は知性の人であったから論じられている内容も至ってノーマル、而も普遍的である。

    ネタバレBOX



     ところで、今作実験的といえばそのように見ることもできるだろう。だが、その場合でも劇団名が、植民を進めたイギリスの尖兵として主として17世紀に活躍した人物のことを指しているのか、あるいは単にありふれた人名として用いられているのか、さっぱり分からない。
     何れにせよ、極めてパセティック否、パトスそのものを表現しようと努めているように思える。それは、“そのようである”ことによってエトス的次元を無視し、世の中がどうなろうが、自分の感知する所ではない、と宣言しているようにも見える。そしてその先のことを提示してはいない。
     主演の熱演は評価するが、もう少しパースペクティブを理知的次元で構成してほしい。

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    2018/05/25 15:10

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