その探偵の名、〜エコソン少年の殺人〜 公演情報 インプロカンパニーPlatform「その探偵の名、〜エコソン少年の殺人〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/05/21 (月) 18:30

    座席1階1列

    この芝居の形式ついては、前にlatticeさんが判りやすく説明されているので割愛します。

    ちなみに平日の回には、本編前に「レディ・メイの失踪」という短編(30分)が公演されて、どのように舞台が展開されるのか、予行的に見せてくれます。
    私が観た21日の公演は、4回目で初めて犯人が当たったということです。
    ただ、土日の公演ではこの短編がないので、前3回の公演で時間切れになったりした背景には、初見の方々の戸惑いなどで、舞台進行が停滞したかもしれません。

    舞台は面白いですし、観客参加型としても十分成功していると思います。
    役者の皆さんの即興性も、十分に成熟したもので、観ていて不安がありません。

    ですから、どのような方にも十分にお勧めできます。
    そこで、?と「すごい」と思ったことを書き連ねます。

    ・8つの感情カードに7名の容疑者ですから、カードは1枚余ります。(ここはネタバレ になるかな)この1枚に「殺意」がなった場合、7名の容疑者の中に犯人がいないこと になります。その場合は、どうするのでしょう。

    ・被害者の職業は、観客が指名されて決められます。被害者は街の著名人・大立者です ので、それなりに大金を稼ぐ職業ということになっります(今回は不動産会社の社長 でした)が、観客も皆素直ではありません。
     被害者の職業は、容疑者達との人間関係や話の展開を強く拘束しますし、横文字の余 りに難しい職業ですと、即興にしようにもイメージができません。下打ち合わせがほ とんどできない状況ですから(多少は舞台裏に引っ込んだ際にされているのでしょう が)、舞台進行をギクシャクしかねません。
     もちろん、それなりに整理して、話を進めやすい職業として収斂するのでしょうけれ ども。
     ちなみに、私は「男性ストリッパー」にしたいと思っておりました。ショービジネス 界の成功者として考えれば、これもありだと思います。
     石戸貞義さんの容姿が、まず私にそんなインスピレーションを起こさせました。

     最後に、即興劇でどうしても気になることがあります。
    即興ですから、意外な演技が飛び出ると、それがコミカルなものであればもちろん、「あ、うまいな」と思われるものでも、つい舞台上の役者さんが笑ってしまうことです。これは、これで、観客の皆さんと一体になる(その演技を楽しむ)という点では、けして悪いこととは言えませんし、それを楽しんでいる観客の方々がおられることも承知しております。
     ただ、どうしても舞台の役者さんが、口を押えたり、後ろを向いてして笑っている姿に違和感を感じることがあります。このあたりは好みなので、どうしろということはないのですが(そのあたりは気遣って、口を押えたりするのでしょうけれど)、どうも楽屋受けな感じがして、私などはちょっと引いてしまうのです。



    ネタバレBOX

    1枚余ったカードは、捜査にあたる刑事イシトレードの兄の刑事の、弟の関連性という形で使われます。このことは、終劇後に語られます。
    この兄刑事は、狂言回し的な存在で、当然刑事イシトレードから尋問を受けることはありません。(もちろん、幾つかのやりとりはありますが)

    もし、余ったカードが「殺意」だった場合、この兄刑事が犯人となるのですが、その犯人当てはどうするのでしょうか。可能性としては、7人の容疑者のカードを全て当てて、そこで大どんでん返し、犯人は実は兄の刑事でした、ということがありえます。
    そこは、兄の刑事役と、刑事イシトレード役の、動機や証拠に関してハイレベルな即興性が活かされるのでしょうが、どうみても時間的な制約で7人のカードを当てるのは無理そうです。(今回も「母性」「友情」「嫉妬」「殺意」までしか正解がありませんでしたし)

    ただ、こんな回を観てみたい気はします。

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    2018/05/22 12:32

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  • ご回答ありがとうございました。

    「前3回の公演で時間切れになったりした」と書いたのは、最後でそのような表現を使われていたので、おそらく主旨は「犯人が見つけられなかった」といった主旨だと理解しました。むしろ、気なったのは、私みたいに初見だと、どう進行するかが判らず、戸惑ってしまった観客もいたのではないかな、それで反応が遅れてしまったのではないかな、ということです。(前説ありましたが、やはり観る側としては手探りで・・・・)

    「レディ・メイの失踪」は、その不安をある程度、除いてくれた点では、とても助かりました。
     また、次回の公演も拝見に行きます。

    2018/05/23 07:18

    GREAT CHIBA さん、ご観劇および『観てきた』投稿ありがとうございます!
    イシトレード警部の妹、『シャーリーン』警視役の工藤と申します。
    劇団員ではないのですが、上記の疑問点に回答させていただきますと、警視が『殺意』をひいた場合、ロックドドアは『自殺』したということになります。
    つまり、イシトレード警部はロックドドア自殺の可能性も含めて捜査することになります。

    もし自殺の確信がもてた場合、最後の『犯人当てタイム』でイシトレード警部はそのように述べることでしょう。

    なお、生前のロックドドアと容疑者とのシーンは、回数が決まっておりまして、1シーンごとにある程度の制限時間が設けられております。
    よって、平日と土日とで、あるいは回によって回想シーンの長さが違うということはございません。

    回答になっておりますでしょうか。

    それでは、改めまして、ご感想ありがとうございました!

    2018/05/22 16:52

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