満足度★★★
鑑賞日2018/05/20 (日) 12:00
これは、戯曲そのものの構造的な欠陥だと認識しているのだけれど、百年戦争の件が冗長で、エピソードとして楽しめる部分も幾つかあるのだけれど、何とも眠気を誘う展開。舞台上で、四十七士の討ち入りは描けても、関ケ原の合戦は描けまい。ただただ、観客に想像力の駆使を懇願するけれども、あくまでも戦争自体は王宮や幕僚の外にしておかないと、演劇にならない。(やるなら、歌舞伎の回り舞台を駆使したような大掛かりでないと)
それともやはり、「ヘンリー4世」観ていないと、ちょっと感情移入しずらいのかな。
その戦争後の終盤、戦争の展開で人物描写が中途半端なままで(イギリス、フランス王宮内の描写が見えずらい)、登場人物の心象描写をやるもんだから、そこのところの取って付けた感になって、どうしても苦しい。
けして、役者さんや演出家が悪いとは思わないのだけれどなあ。