図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの	公演情報 イキウメ「図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    いかにもイキウメらしい三つの短編集である。
    総タイトルに「襲ってくるもの」とあって、いかにも禍々しいが、日常的に現代人に襲ってくるものの不可解さを芝居にしている。まずは現代科学。次は制御出来ない本能的行動。最後はコミュニケーション、ということになろうか、いずれも現代では完全に制御することはできない。そこを頼っているかのような、あるいは完全が可能であるかのように信じたい現代への警告と言おうか。過去になんどもこのようなテーマを扱ってきたイキウメである。そこは、この劇団特有の舞台にまとめている。
    だが、今回の素材は、かつて、同じような短編から出発して、近未来的な面白い一夜芝居に仕上がった内容に比べると、奥行きがない。本質的に短編的な素材に見えた。

    長年こだわって改変を続けてきた長編「散歩する侵略者」が昨秋の公演で一応「出来上がった」ので、ちょっと骨休めの公演だった。

    ネタバレBOX

    最初から、いかにもイキウメらしく、黒い大きな岩が舞台の上にかかっているが、結局これが落下しない。それでももちろん一夜を楽しめたのだが、この素材を掘るなら、それぞれの展開の方向を変えなければ、と思う。

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    2018/05/18 11:08

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