満足度★★★★
好きです。愛してます。(本編風に)
バクステ話なのは題名通り。私の好きな“SHOW MUST GO ON”だったよ。あるある~!と、そりゃねぇぜ!の両方含んでて、舞台と劇団への愛が詰まってて、何度も泣いた。
劇中劇の原作を知っていたら、もっと深くまで理解出来たのかな?無知なのを悔やむ。
山中さんの役が『止める』と決心するのも、松尾さんの役が『続ける』と主張するのも、胸が張り裂けそうだった。山中さん小西さんの、お互いの本心の吐露も良かっ………えっ、いや、そっちじゃなくて!
小西さんの役、キラキラ感出てたなぁ。
個人的にツボったのは山本さんの役。佇まいが既に好みのキャラなんですけど!職人に徹してるんだけど、アクシデントに対応しきれなかったりして情けないのも味がある。頭部にも注目。
栗原さんの兼ね役の振り幅が大きすぎてびっくり(笑)。みなさん開演5分前にはちゃんと席に着いてましょうね。白い方の役、どういう風に物語の鍵なのかが分かってくるにつれて、切なかったなぁ。
佐藤さんの役の変化も面白い。彼のこの先のストーリーがあるなら見てみたい。
これまでに見た作品だと #バク袖 の感じも近いかも?ちゃんと袖も舞台上も表現されてるしね。
あるポジションの描写に関しては、一ヶ所だけ”そりゃねぇぜ!(大爆笑)”ってなったけど。出来ない理由としては、そうしたいのも分かるからいいけども〜(笑)
演出的な話でいうと、誰が言い出したのか分からないけど、白の光を照明じゃなく作ってて「そう来たか!」と。あのシーン自体が異質である事が明白になるし、柔軟性があるなぁ。
劇団として10年やって来て、客演も色々やって、積み上げて来たものがしっかりと活かされてる芝居だなぁ。
あ、でも↑、私はスパガー初見です(笑)。
いろんな意味で体を張ってるので、その辺りも見どころ。そこまでやっちゃう〜〜〜!?
しょうもないんだけど、”第10回公演”って書いてあるのがジワジワ笑える。
今回は劇団員だけだったけど、客演加わったのもみたいな。
ブログもたまに読んでたけど、稽古場の様子からするに脚本と演出の軸は松尾さんなのかな?(教えて詳しい人!)どうしてこういう物語になったのか凄く気になるので、語れる範囲で創作の裏話が知りたい。
既知は山中さんと松尾さんだけだったけど、全員信用できる役者だね。
上演時間90分らしいんだけど、信じられない。それ以上のボリュームを感じたぞ。泣いて笑って驚いて、ハンカチ握り締めながら楽しめました。
正直、この公演でチケット代が3500円なのは破格。赤字出ないか心配になるわ(笑)。