関東アクトリーグ開幕戦 公演情報 アクトリーグ「関東アクトリーグ開幕戦」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    開幕戦は会場内「えぇ~!」不満の声続出!
    観劇させて頂きました。この日は、本年度関東アクトリーグ開幕戦で大変楽しみにしておりましたが、自分がこれまでにアクトリーグを観劇させていただいた限りで、今夜の終演後ほど観に来られた方々から不満の声が出たことはありませんでした。関東アクトリーグ「カルツ」「ミラクルアクトスターズ」「デビルドリーム」「ソニックテイル」の4チームが、観客から頂いた「お題」をもとに、起・承・転・結それぞれ3分間の合計12分で1作品を各チームが創り上げ、それを点数化してこの日の順位を競うインプロ公演ですが、結論から言うとそれぞれのチームが創り上げた4作品は全て平均以上の作品に仕上がっていました。ただ、観劇させて頂いて思いましたが、恐らく今年から採点の基準が変わり、作品としての完成度などに去年よりも多くの点数を審査基準にしていたように感じられました。そのため、各チームかなり昨年よりも物語を創り上げることをハッキリと意識していたように思われました。その分去年よりも若干笑いを抑えてでも、作品の完成度などにまわす時間帯が多かったようにも観えました。それはそれで面白かったですし、笑いが抑えられたといっても若干でしかありませんので、昨年とは全く違うものになったわけではありません。問題は今夜の結果順位発表の時でした。アクトリーグの順位発表は最下位から発表されますが、そのチームの名が告げられるたびに会場内からは「えぇ~!!」と大きくどよめきの声が上がりました。司会の方が審査員の方々を茶化す場面もありましたが、今夜の順位を書いておくと、1位「ミラクルアクトスターズ」2位「カルツ」3位「ソニックテイル」4位「デビルドリーム」でした。自分が各チーム4作品を判断してこの順位をつけたのならば明らかに昨年より「笑い」の採点点数を低くし、その分「物語の完成度など」をかなり多く採点点数化した結果だと思います。自分としては審査を任された方々がどのような判断基準で「物語の完成度など」を採点点数化したかは、一切口を挟む気はありません。誰が行ってもその作品のレベルが上がれば上がるほど非常に差別化して点数とすることは困難なものがつきまといますし、結局何らかの不満の声が上がるのは仕方がないほど、観ている者の側からすると「不透明なもの」がどこまでもついて回ります。「笑い」を採点点数化するならば会場内で起こる「笑い声」の強さを目安にすれば点数にしやすいですし、観ている者も実際にその「笑い声」を聞いているから十分納得しますが、「物語の完成度など」を重視して点数にするとなるとハッキリと納得がいく場合は極めて低いようにも思えてしまいます。基本的なところまでは点数化できるでしょうが、それから上に乗せていく1点1点をどのような判断基準でつけているかは、観ている全ての者を全員納得させることは不可能に近いことと思われます。結局のところ「作品の完成度など」が4作品すべて互角ならば最終的には審査委員の方々の好みでしか点数として差別化することはまず無理でしょう。ですが、そうなってくると観ている者には明らかに順位が違う作品として納得するかどうか・・・今夜の審査発表の会場内のその明らかに不満の声だと分かる強さからハッキリとしていることと思われます。今後もこの採点方式ならば何回公演しようが、毎回客席からは常に不満の声が上がり続けることは避けられない気がします。ただ、観る側からするとかなり不透明に感じてしまう「物語の完成度など」を多く採点点数にするならば、観ている者でもハッキリと分かる「物語の完成」の基準が、もっとも基本的なアクトリーグのルールにあるように思います。アクトリーグの起・承・転・結各3分・合計12分で1作品を創り上げることがそれで、この日1位になった「ミラクルアクトスターズ」の場合ですと最後の結の部分が3分間タイムアップになってもまだなお台詞をしゃべり続けていました。観る者が単純に判断するならば時間内ではまだ物語りは完成されてはおらず、まだ数秒かもしれませんが先にならなければ物語りは完成してはいなかった、厳格なルールを適用し時間内で考えるならば「観る側からハッキリと分かる未完成物語」と、誰もが納得する「物語の完成度など」の基準となるものが、もっとも基本的なルールのなかにあることと自分は思います。ですが、昨年末にテレビ放送をご覧になられた方で興味をもち来られる方には、もともと演劇鑑賞を趣味とされていない方も多くいらっしゃられる気がします。にもかかわらず演劇鑑賞を普段から趣味とされている方々でも完全に納得する形では物語の完成度の差別化した点数の基準をハッキリとは分からないような気もしますし、一般の方々がどこまで理解を示せることが出来るか不安になります。この日の帰りのエレベーター内では「面白かったけど、結果は大いに不満!」と声高々と上げられる方々も現実にいらっしゃいました。今回の作品の評価は、4作品をそれぞれ作品として評価するならば星4つつけてもいいのですが、これだけ終演後に観客から不満の声が上がったアクトリーグを観劇させていただくことは初めてなので、この日の会場内の観客の不満の声星1つ分引かせていただきます。自分としてはアクトリーグに最大の魅力を感じていたものは、演劇鑑賞を普段からすることが趣味の者でも、そうではない一般の方々でも一緒になって会場内で楽しめる点でしたが、テレビ放送がされた今はさらに一般の方々が公演会場に足を運ばれることが考えられると思いますが、そのような現状になっているのに演劇鑑賞を趣味としている者ですらその判断には、よほどレベルの違いがハッキリしていなければ大体としてしか点数として「物語の完成度など」はしにくいようにも思いますし、新しい審査基準のためか、各チーム物語の完成度などを割りと意識するせいか、昨年よりも「笑いの中心」として物語に強くかかわってこられた各選手たちは昨年よりも自由がきかずに、物語の構成に昨年度ほどの大胆さで関われなかったようにも思いました。今年度の採点審査基準に対しては1年間試してからどうするか再検討するのでは遅いようにも思えますが・・・早急に手を打たないと毎回この日の公演会場と同じ、終演後は不満の声が上がり続け、結果としてよくないことが起こりそうな気もします。

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    2009/02/27 00:39

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