ANDORRA アンドラ 公演情報 清流劇場「ANDORRA アンドラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    空想の上での、反ユダヤ主義のような小国、ナチスドイツのような大国が登場する。
    非常に重苦しい気持ちになるお芝居でした。

    小国で育った主人公は、自分がユダヤ人であるということで、狭苦しいコミュニティの中で迫害を受けている。
    しかし本当はユダヤ人ではなく、育ての父親だと思っていた人は本当の父親で、敵国のナチスドイツ風の大国の女性との間に生まれた子供だった。

    自分たちが絶対正義であると信じる人々が、他者の事を知ることも理解することもなく、勝手な自分なりの正義で断罪する。
    国や人種、そのような大きなカテゴリではなくても、地域や家族、会社や学校、そんな小さなカテゴリの中でも、今も昔もそして先の未来でも、それは存在する。
    思い込みによる自分勝手な正義、集団の暴力、おぞましい。

    人間の厭らしい部分をまざまざと見せつけられる、そんなお芝居でした。

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    2018/04/27 10:56

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