満足度★★★★
鑑賞日2017/04/25 (火) 19:00
3000円という安さに見合わないくらいのクオリティで散りばめられた笑いと深度を伴ったやり取りにあっという間の時間でした。若干聞こえづらい台詞もありましたが、その分、表情など細かなやりとりも生きていたので難しいバランスだとも思います。
観ていて何度か込み上げる痛みや悲しみ、苦しさのようなものを感じ、稀有な観劇体験になりました。
ただ、作品のタッチと言えばそうなのですが、関係が少し単純化、戯画化されているせいかやりとりが、土台(関係、年月など)から派生している感が薄れている気もしました。
好みもあるとは思うのですが、個々が抱えた問題以上に、他者への勇気というか、思いやりみたいな部分をもう少し深く強く信じられたら、キャラクターをもっと深く受け入れられたような気もします。