魂-ココロ-推理士 心弦真 公演情報 teamACT「魂-ココロ-推理士 心弦真」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/04/20 (金) 14:00

    価格3,500円

    類型的だったり作為的で「そんなにうまくいくかーい!」だったりなツッ込みどころもあれど、総じて言えば巧みな作劇の心理カウンセラーもの。序盤とクライマックスなどそちらの本業の方が書いたの?な部分さえあってビックリ。
    さほど長くないのにそれ1つで「背後」を察知させる台詞が複数あるのにも感心。

    また、アヴァンパートの心弦がヒロインに名刺を出したところでオープニングクレジットとなり、名刺風のデザインで出演者名・役名・役の肩書きを投射するのがスマートで膝ポン。
    台詞の1つにスピンオフ……ってか前日譚を作れそうなものがあったが、本作の反響によっては実現もアリか?(笑)

    ネタバレBOX

    序盤でのヒロインに対する上司や恋人の態度がまさに絵に描いたように類型的なのは「やれやれ」ではあるが、「演劇的記号」と解釈することにするか?
    また、ヒロイン・夏海と心弦真との出会いが停電によるエレベーターへの閉じ込めで、どうやらそれが偶然ではないらしいことが後から明かされるのだが、そこまで操作できるほどの大組織なのかという疑問は残る。

    一方、夏海が「お母さん」と呼ぶ麗が初登場後間もなく「お母さんよりもお姉さん」と言うが、その表現で麗が後妻/継母だと示すのが上手く、終盤で元・課長の河無田が心弦に「ありがとうございました」と言うことで、夏海だけでなく河無田(そしておそらく課の全員が)心弦のカウンセリング(?)を受けてストレスから解放されたことを示唆するのも巧み。

    また、「心の持ちようを少し変えるだけで楽になる」とか「心の弱い部分がそういう事象を呼び寄せている」とかの夏海への心弦のアドバイスはまさしく心理カウンセラーが与えそうなものでリアル。

    あと、心弦と麗の会話から麗もかつて心弦に救われたことがワカるが、ということはそのエピソードを描いた「エピソード0」的なものも可能ではないか?と、ちょっぴり期待。

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    2018/04/23 23:51

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